とまとの独り言

しがない理系大学生の独り言をぼちぼちと書いていきます.

利き手の話 -クロスドミナンスについて-

こんにちは,ところで皆さんの利き手はどちらですか?(唐突)

 

ほとんどの方が右利きだと思います.左利きは世界人口で見て約10%はいるらしいですね.

近年は意外とそうでもないんですけど,ありとあらゆるものは右利きを基準に作られていて,左利きの人はよく右利きに矯正されていたと聞きます.お見合いでは相手と鏡になるから...etcと,色々話は絶えません.

 

それでも一定の割合で左利きは存在するらしく,それはそれで興味深い話ですね.

 

左利きに関しては,絶望的な微妙な信ぴょう性ですがWikipediaに面白い記事があります. 

ja.wikipedia.org

 

利き手を矯正する作業というのはとても大変なことです.子供が左でお箸や鉛筆を扱おうとするたびに,ストップをかけて右に持ち替えるように見張っていなきゃいけないのですから.しかも,それは両親の目を離れたところでも継続していかなきゃいけないので,幼稚園や保育園の先生たちの協力も不可欠なのです.

 

僕は完全に利き手は左なのですが,その大変さを知っていた両親は左利きのままでいいやと矯正をしませんでした.

 

そしたら当然全部左利きになると思っていたそうなのですが,僕はそうではありませんでした.箸は右,鉛筆は左と,利き手を使い分けるようになったのです.このような利き手のことを クロスドミナンス や 分け手 といいます(最近知った)(なんかかっこいい)

 

クロスドミナンス(cross-dominance)とは、箸は左手で使うが、筆記は右手でおこなうなど、用途によって使い勝手のいい手が違うことを指す。日本語では「交差利き」「分け利き」などと呼ばれることがあるが定着はしておらず、英語でそのまま呼ばれることのほうが多い。用途によって使いやすい手が違うだけなので、両利きとは異なる。

 引用元: クロスドミナンス - Wikipedia

 

 このような利き手になる人の多くは,中途半端な矯正によるものであったり,右利き用に作られている工業製品に順応したことによるものなど,色々な理由があります.

それ以外にもスポーツ選手によくある話では,左利きにすることで試合を有利に進められるという理由からそれだけ左利きに矯正するというケースはよくあります.例えば野球では,左のバッターボックスに立つ方が一塁ベースに近く,出塁しやすいことなどを理由に左打ちになった,というように意識的に利き手を変えるというようなこともあります.右投げ左打ちイチロー選手をはじめ,プロの世界でもアマチュアの世界でも多くいますよね.

 

人間以外の生物にも利き手というのはあるそうなのですが,道具を使うことによって生まれた人間特有の利き手だと考えられます.面白いですね,両利きとは少し定義から外れますから.

 

僕の場合は幼稚園の先生が箸の持ち方だけを右で教えたことから,箸は右利きになったそうです.そして野球では,右打ちの打ち方しか知らなった母親が僕に打ち方を教える時に右で教えたそうで,左投げ右打ちが爆 ☆ 誕しました.

 

そんなこんなで道具に利き手を振り回される僕ですが,利き手は左に寄っているので左手を使うことが多いです.左利きはさみが無かったり,腕相撲でハブられたり,改札で毎回腕をクロスするなど,日常生活での不満は「左利きあるある」としてよくネットで話題になっていますが(なっているのか...?),機械科でも左利きは苦しめられることがいくつかあります.それを紹介して今回は終わろうと思います.

 

  •  工作機械のほとんどが右利き用なので実習でマジで腰が引ける

大学になると,実習は高校の実験などの比を超えて危険であったり精密さを求められることが多いです.機械科では溶接作業や切削作業などを体験する実習があります.工作機械のハンドルは100%と言っていいほど右利き用に作られていて,ほとんどの場合,精密な操作を慣れない右手ですることになります.途中,削ったものを計測するためにノギスを用いるのですが,それも右利き用に工作機械と対応しているので工作機械のハンドルに苦戦しながら不器用に左手でノギスを扱う...永遠に講師に笑われていました.つらい.

そして溶接作業被膜アーク溶接というやつです)では,不運にも講師が左利きがいないか事前に聞き忘れていたようで,プルプルと高圧電流の流れる棒を右手で支えながら溶接作業をしていました.マジで泣いた.

 

  • 左利き用の製図台は数が少ない

左利き用の道具はあまり置かれていない...変わらないあるあるですね!(白目)え?そもそも手書き製図なんて時代遅れ?知らねぇよカリキュラムにあるんだから.とまあ,ホントに少ないんですよ.授業で足りないということはまずないんですけど,休日に課題を終わらせようと大学に行くと,開放している製図台に左利き用の台が3台ぐらいしかなく,先客が何人かいたら作業ができないという死.休日に大学来てこのザマか.

奇跡的に僕はそうなることはなかったんですけど,絶対にいると思います.

 

 

長々と利き手について話しましたけども,これで終わりです.最後まで読んでくれてありがとうございました.

 

 

おわり